学校現場の声を反映してきめ細かいバージョンアップを行っている「Suiteツール for Education」(ゼッタリンクス)はGoogle Workspace(スライド、ドキュメント、スプレッドシート等)の拡張機能だ。本ツールに新しい機能「よむサポ」β版が追加された。
「よむサポ」は オンラインで様々な情報を収集・整理する際、ディスレクシアなど読みに困難をもつ児童生徒にとっても読みやすい環境をサポートする目的で開発。
Chromeブラウザ上のWebページに対して、ルビふりの有無とルビの大きさ、分かち書きの有無(スラッシュもしくはスペース)、行間、文字間、フォント等の調整ができる拡張機能だ。
フォントはUDゴシックなども選択できる。それぞれの項目を選択することでWebページの表示環境が変更される。
ルビふり、分かち書き、フォントなどを選択
Webページの表示環境が変更され、子供の読みをサポート
「よむサポ」のルビふりは学年別の漢字配当表(小学校1年~中学校)や日本語検定の取得級を基にした表示が可能。帰国子女や外国人児童生徒などそれぞれの子供の学びに合わせた設定ができる。
子供の学びに合わせてルビふりができる
調べた内容のまとめやプレゼンのための資料作成で多くの学校で利用されているGoogleスライドだが、汎用ツールのため、中には低学年に不要な選択肢や学んでいない漢字表示もある。
そこで「かんたんメニュー」機能を提供。これは低学年児童の学びやすさを支援する目的で、Googleスライドの選択メニューにルビふりをしたり、メニュー表示の一部を非表示にしたりすることができるカスタマイズ機能で、近日追加する。
「かんたんメニュー」は近日追加予定
現在、申込者限定で「よむサポ」機能をChromeブラウザに無料追加できるキャンペーンを実施中。
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Google Workspaceが動作する端末で利用できる拡張機能のツール群。次の3製品で構成。
個別製品の購入は不可。対象ユーザもしくはグループが利用するアプリを管理コンソールで設定することで利用できる。児童・生徒版はタテ書き表示しながら入力も可能。教員版は教材テンプレート、数式エディタが利用できる。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年5月19日号